1.社会に開かれた教育課程のカリキュラムマネジメント
本校は、昭和五十四年に開校し、平成二十年に学校運営協議会を発足させ、コミュニティ・スクールを導入して十二年目を迎える。これから迎える予測困難な未来社会を生き抜いていく子供たちを育てるため、本年度の学校の共育目標を『未来社会へ向かう子供主体の学びの実現』と設定をした。また重点目標を「~谷っ子が主役の共育へ~ 志を高め挑み、振り返り、成長し続ける子供の育成」とし、児童を様々な共育活動での「学び」の中核に据え、児童・教職員・家庭・地域の四者によるコミュニティ・スクールを展開している。
重点目標を具現化するためのコミュニティ・スクール経営のキーワードは次の四つの「つながり」である。
①結果をつなぐ…実践の結果を目標につなぎ方策を紡ぐ
②情報をつなぐ…情報を細かに共有し信頼の絆を高める
③組織をつなぐ…子供と大人の組織との関連を図る
④郷土をつなぐ…地域の教育資源を教育課程につなぐ
2.組織をつなぐマネジメント
①児童の委員会組織と地域自治会組織との連携・強化
児童が地域行事に積極的に参加・参画するために、共育活動(部伍会活動)を推進する児童委員会組織「JRCコミュニティ委員会」を編制し地域自治会と連携しながら共に活動するシステムをつくっている。【地域づくりの実感】
②JRCコミュニティ委員会の学校運営協議会への参画
社会に開かれた教育課程を編成するためには、子供自身
が地域社会とつながり、主体的に関わる仕組みを生み出さなくてはいけない。そこで部伍会を組織し地域行事への参加参画を推進するため、JRCコミュニティ委員を学校運営協議会に参加させ、夏祭りや市クリーン作戦について計画・実施・評価・改善のPDCAサイクルを通して説明させたり四者で話し合わせたりしている。【四者の関係構築】
3.郷土をつなぐマネジメント
①地域連携カリュラムの推進
地域の教育資源(人・もの・こと)との関わりを重視した地域連携カリキュラムを四つの視点で類型化しマネジメントする。【地域連携カリキュラム・マネジメント】
②四者によるコミュニティ・スクールの共有化
児童・教職員・家庭・地域の四者が四つの点でコミュニティ・スクールの共有化を図る。【地域とのつながりの実感】
○組織の共有化…児童が家庭や地域の人とつながり話し 合ったり活動したりする組織をつくる
○取組の共有化…児童が家庭や地域の人と協力しながら一緒に活動する
○情報の共有化…児童が教職員・家庭・地域と地域情 報を交流し、地域のよさや課題を考える
○目標の共有化…児童が教職員・家庭・地域と共に目 標や目的を共通理解する