地域に主体的に参加・参画する「谷っ子部伍会活動」

 地域連携カリキュラムの四つの視点「地域に貢献・還元する教育課程」として、全学年による「谷っ子部伍会活動」を位置づけている。谷っ子部伍会活動とは、「子供が住み慣れ親しんでいる校区の三自治会のために、居住地区別のたてわりグループを編制し、自分たちが地域のためにできることを考え、進んで地域のために取り組む地域貢献活動」のことである。また、活動のねらいとしては、地域や人に関わり貢献する活動を通して、郷土を愛し、「志」を高め、人や地域にかかわる力を育成することをめざしている。
地域行事に積極的に参加させようと、児童の部伍会組織「JRCコミュニティ委員会」を発足させ、校区の居住区別のたてわりグループを編制し、部伍会リーダー・サブリーダーを中心に、各地区部伍会グループが居住地区の自治会と組織的に連携協働して進めるようにした。次に、児童の組織と学校運営協議会の組織と関連させるため、学校運営協議会に参加させ、児童が企画した活動計画を会議で説明させたり話し合わせたりする組織・運営のマネジメントを行った部伍会として活動する地域行事の参加率が上がらず、活動範囲が明確ではなかったので、部伍会活動を「夏祭り」「春と夏の二回行う春日市クリーン作戦」での親子参加、「PTA資源回収」の三つの活動に限定し、活動を焦点化させた。
「谷っ子部伍会活動年間サイクル」を立て、部伍会リーダーを中心に各自治会ごとに夏祭りや市クリーン作戦、資源回収の計画・実施・評価・改善をしているものである。取り組んだ後には、各グループで良かった点や悪かった点を整理させ、学校運営協議会で部伍会リーダーを中心に自治会関係者や運営協議会委員の方々と協議し改善点を整理させていった。
このように児童の推進組織をつくり、年間二回のPDCAサイクルで、みんなが地域行事に積極的に参加するため、部伍会リーダーを中心にグループで話し合わせたり、学校運営協議会で自治会関係者と協議させたりしたことで、夏祭りなどの地域行事への参加・参画意識が高まっている。

児童組織「JRCコミュニティ委員会」と学校運営協議会との連携・協働